お久しぶりです。

こんにちは。

ECLSMの佐藤です。

 

前回のブログで「〇〇の秋」というお話をした際に食欲ではなく、ちょっとカッコよく紅葉の秋が好きです! と言いましたが、そもそも、なぜ秋だけが、このように言われると思いますか? 

 

調べてみると、諸説あり、その中でも多かったのが、「気候がちょうど良いから」という理由でした。確かに夏は暑すぎて、スポーツするにしても、本を読むにしても辛い環境です。逆に冬は寒すぎて体が動かないです。その点、秋は気候や気温がちょうど良く、カラッとした気候条件が、スポーツや読書など、物事に集中して取り組むにはうってつけの季節です。

 

春はどうなの? と思った方もいらっしゃると思います。気候的には過ごしやすいと言えますが、季節特有の落とし穴……、そう! 新学期など新年度が始まる時期で慌ただしくなります。また、花粉の飛散が増加するのも春の特徴です。アレルギー体質の方にとっては、快適とは言い難い季節となります。このように意外と過ごし難い事情が多いことから、〇〇の春が定着しなかったのかもしれません。当たり前に使用していた言葉でも、由来を調べていくと面白いものですね。

 

さて、前回のブログでは乾ドック(=ドライドック)の概略及び、仕組み等の大まかな説明をしましたので、今回は書ききれなかった造船所に入る目的を大まかに4項目に分けてお話していきたいと思います。

 

1.)   防汚塗料の塗替え

 

船底及び船底外板の汚れ・貝殻等の海洋生物の除去掃除を行い、海洋生物の付着を防止する為の防汚塗料を外板に塗装します。この防汚塗料は船体水面下の船底部に海洋生物が付着するのを防ぎ、船底部を綺麗に保つ役割があります。防汚塗料を塗装せずに航海した場合、燃費が40%近く悪化すると言われており、非常に大事な役割を持っております。

 

2.)   船体水面下にある機器及び付属物の点検・検査

 

当たり前ではありますが通常の状態ですと、船は水の上に浮いている為、船体水面下にある機器及び付属物等の確認が出来ないので、ドック入渠時に確認をします。

 

 

 

3.)   ドックでしか実施出来ない作業(航海中では修理・対応が出来ない作業)

基本的には、船で発生したトラブルは乗組員で対応しなければなりません。ただ、船の機関士いわゆる機械に精通しているプロであっても対応する事が困難な場合もあります。その場合は一時的に使用が出来る又は応急処置をしてドック入渠まで、もたせる事があります。一度ドックに入渠すると2週間ほど滞在するので、そこでメーカー技師を派遣して対応します。

 

4.)   計画的整備

 

世の中に存在する全ての物に共通すると思いますが、始めのうちは何もしなくとも正常に作動するのは当たり前です。ただ、そのまま何も整備等を行わなければ壊れるのも早いです。船も同様です。形あるものはいつか寿命がきて、作動しなくなったり壊れたりしますが、計画的に整備する事で少しでも長期使用が出来るように船をケアします。

 

私なりに造船所に入る目的について大まかな4項目に絞りましたが、事細かに書くと、まだまだありますので、興味が沸いた方は是非ググってください。私の説明より事細かに、且つ分かり易い先人様達の記事がどこかにあると思います。

 

ブログを通して改めて考えてみると、『乾ドック(=ドライドック)』というたった5文字の言葉ですが、そこから掘り下げていくと色んな事があり、今の私には筆舌尽くし難いです。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。