乗船の際に必ず持っていくべきものはありますか

 

A.

乗船に伴う荷物には、大きく分類すると『仕事関係の荷物』、『仕事関係以外の荷物(衛生用品、生活雑貨、娯楽用品等)』、『その他』に分けられると思います。

以下はあくまでも私の場合の荷物ですが、大部分がどの船員でも共通しているものかと思います。

まず、仕事関係の荷物について。

1.       ライセンス、船員手帳、証書等

(日本国のもの、当該旗国のものそれぞれ。海技免状、パスポート、VISA、印鑑、健康証明書(健康診断の結果が合格(Fit for sea duties)と記載され、指定医のスタンプ付のもの)SSO(船舶保安管理者)、船舶局無線従事者証明書、船舶衛生管理者適任証書、無線従事者免許証など)

→いわば、船員の商売道具です。職業、階級を含め自分の身分、能力を証明するものなので、船員にとって最も重要なものといっても過言ではありません。Document類については、乗船前、自分が所属する会社の船員部によって指示されますので、その指示に従います。ただし乗船前健康診断や証書の有効期限の確認・更新などは、基本的には当然自分で管理するものなので、常に把握しておくことが必要不可欠です。

2.       ノートパソコン

→自分のパソコンを用いて業務を行うことがあるため、必要です。また、ハードディスクに映画や音楽をたくさん入れておき、時間のある際にはクルー達と共有し、楽しみます。

3.       作業着

4.       安全靴

5.       コンパクトな懐中電灯

→航海当直、荷役当直時に使用します。

6.       ヘルメット用ヘッドライト

→会社支給の場合もあるかもしれませんが、私は自分のものを持っていきます。

7.       筆記用具(万年筆、ボールペン、シャープペンシル、メモ帳など)

→本船にも一通りの筆記用具はありますが、上記のようなアイテムに関しては、私は自分のものを持っていきます。

8.       勉強道具

→基本的に持っていきますが、特に、下船後に海技試験(筆記或いは口述)受験を予定し  ている場合には必ず持っていきます。

9.       腕時計

→陸上勤務時以上に、海上勤務中は常に時間と向き合うため、必要不可欠です。

10.   革手袋

11.   防寒着

→軍手、防寒着は会社支給ですが、革手や防寒着は使い慣れた自分のものを持っていきます。

12.   名刺

→乗船時の役職が記載されてある名刺を会社から支給されてある場合は、持っていきます。

13.   デジカメ

→本船にもありますが、会社へのレポート作成時に使用するため、私は自分のものを持っていきます。

 

次に、仕事関係以外の荷物(衛生用品、生活雑貨、娯楽用品などの日用品)について。

14.   眼鏡、コンタクトレンズ

15.   常備薬

16.   スリッパ/サンダル、運動靴

→各船会社、各船のルール・慣習によって異なる部分はあると思いますが、基本、船橋や食堂はスリッパ/サンダルはNGです。少なくとも、私はそのように考えます(自室ではスリッパ/サンダル)。したがって、船橋や食堂のための運動靴を用意します。

17.   洗面用具(歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、ボディーソープ、洗顔料、タオル等)

→タオルに関して、バスタオルは荷物としてかさばるので、ハンドタオルのみにしています。操練の際にも使用できるような少し長めのタオルも1つ用意します。また、シャンプー・ボディーソープ等については、詰め替えをいくつか持っていきます。

18.   洗剤

→会社支給であることがほとんどですが、念のため、小分けになっている使い切りのものをいくつか持っていきます。

19.   各種充電器

20.   携帯電話

21.   財布(お金)

→日本円、USDを適宜。

22.   目覚まし時計

23.  

→乗船中時間ができても、現場で勉強したり、クルーと団欒したりすることが多く、い  つも結局読む時間がないことがほとんどですが、読書が好きなので持っていきます。

24.   部屋着

25.   私服

26.   髭剃り(シェーバー、剃刀)

27.   爪切り

28.   耳かき(綿棒)

29.   スーツケース

100L程度の容量を使用し、上記のアイテムを入れます。

30.   スーツ

→各船会社、各船のルール・慣習によって異なる部分はあると思いますが、私はスーツで乗下船を行います。

 

最後に、その他の荷物について。

31.   船機長・クルーメンバーへお土産

→乗船時はクルーとのコミュニケーションが一番!ということで、話題になるような地元のお土産や、フィリピンクルーが喜んで食べてくれそうなお土産を持っていきます。

 

以上の荷物を持ち、私はこれまで9か月程度の乗船に臨んできました。

これから初乗船を迎える船員の方は是非参考にしていただけたらと思いますし、船員以外の方には、そういう世界もあるんだなと感じていただけたら幸いです。