質問:

船舶管理って何ですか?

 

ご回答:

船舶管理は、その船が常に安全に運航できるように、その船を管理することですが、あまりにも当たり前のことなので、ここでは、経営的な視点から船舶管理についてお話をさせて頂きます。

海運会社の利益は、運賃から運航コストを引いたモノです。

したがって、海運会社の経営者は、できるだけ高い運賃の貨物を船積し、そして、運航コストを抑えることを考えます。運航コストの中で大きな割合を占めているのは、船舶コスト、燃料コストです。

船舶コストの内訳は、建造の際に借りた資金の元本返済、金利支払い、そして「本船の稼働状態を維持」する費用です。それでは、「本船の稼働状態を維持」は、誰がしているのでしょうか?

そうです、船舶管理会社です。つまり、スポットライトが当たり難い立場ですが、船舶管理会社が「本船の稼働状態を維持」して稼働効率を上げ、更に、その費用を抑えているからこそ、海運会社は 利益を出すことが出来ている、とも言えます。

船舶管理会社の業務は、コストセンターであると考えられますが、実は、海運会社と一体となったプロフィットセンターであることは、意外と知られていません。

それと、先ほどお話した、もう一方の大きなコストである燃料コストですが、こちらにも船舶管理会社が大きく寄与しています。エンジンのコンディションを最高の状態に保つことは、燃費の抑制に直結しています。

というわけで、海運における船舶管理とは、海運会社の利益を左右する重要な要素であり、それを支えるのは技術者の能力です。ゆえに、わが社では、人材の育成には取り分け力を入れています。

尚、ホームページ内、【業務内容】及び【募集⇒ECLシップマネージメントって、どのような会社ですか?】こちらも合わせて、ご参照頂けますと幸いです。