ご質問:

船では1日何食食べれるんですか?

 

ご回答:

我々の管理する外航船舶では、陸上と同じ3食になります。そして、その3食は、船舶調理師の資格を持った専属の司厨長(船のCookさん)、つまりプロの料理人が、船内でハードな当直、作業を行い腹を空かした船員全員に腕を振るった食事を提供してくれます。

そして、その食事は…

 

ポイント① なんと食費は無料!

 

船員の労務、待遇は、国際法や組合規程で決められていて、船内での食事の無料提供についても、雇用主である船主が負担することが定められています。

 

ただし、ビールやお酒、お菓子など個人の嗜好品は自腹ですよ。

ポイント② 栄養バランス、ばっちり!

冒頭に書きましたが、司厨長は資格を持ったプロの料理人です。しっかりとカロリー計算しています。(目安は平均約3,000kcal/日)栄養バランスに配慮した食事を提供してくれます。(司厨長は、食費の予算管理、食材の在庫管理、食品の衛生管理も行い、会社も定期的に栄養バランスセミナーや料理教室を実施し、司厨長をサポートしています。)

 

ポイント③ 食材ストックは、十分あります!

船内にはチャンバーといわれる大型の冷蔵庫、冷凍庫、そして食材保管庫があります。航海日数にもよるのですが、長い航海にも対応出来る様、大体1~1.5ヶ月分の食材をストックしています。ストックの補給は、なるべく安価で、質の良い食材を仕入れられる港を選択し定期的に行っています。そして、その食材をベースにした食事のカロリーや栄養バランスが適切か会社でも管理しています。

 

ポイント④ 毎日の食事は船内生活での最大の楽しみ!?

船員は24時間、365日、海の上で生活しています。もちろん、気軽にレストランやコンビニには行けません。そんな過酷な状況下での食事は、船員の楽しみの一つです。もしその食事がまずかったら…。目も当てられません。会社は、メニューが豊富で、美味しく、栄養バランスの取れた食事を提供できる腕の良い司厨長の配乗に努めています。

まとめ

 

船員の食事の仕組みについて、ご想像、ご理解出来ましたでしょうか?

 

食事から、しっかり、美味しく栄養を摂り、健康な体で安全運航に専念して頂きたいと、船員部は心がけています。