こんにちは、

新人の土山です。

 

今回は内航船では全く気にしていなかったSOLAS条約に触れていきたいと思います。

まず、SOLASとはSafety Of Life At Seaの頭文字を取ったもので、海上での安全についての条約ということが分かります。

この条約の発端となった事故が、有名なタイタニック沈没事故になります。

当時、船体構造の欠陥や通信設備の乏しさ、救命艇、ライフジャケットが足りないせいで多くの命が失われました。

これではいけないということで、安全について厳しく規定が定められることとなりました。

1914年にSOLAS条約が定められてから、改定を繰り返しながら現在でも現役でSOLAS条約は適用されています。

前回お話ししたPSCもこのSOLAS条約に船が違反していないかをチェックしますので、船舶管理会社で働く以上はSOLAS条約をしっかり頭に入れておかなければなりません。

さらに、SOLASを基にして各国、自国の国内法を策定していますので船の船籍によって、そこも目を通して置かなければなりません。

日本だと船舶安全法という名前でSOLAS条約が使用されています。

日本の国家試験ではSOLASでは無く、船舶安全法について問われますので、自分が勉強してきたことが外航では使われないと最近知り、ショックを受けております・・・

とはいえ全く別物というわけでもないので、また勉強しなおしていきたいと思っております。

 

半年前まで内航船でツナギを着てペンキを塗っていたのに、まさかタイタニック繋がりの条約で仕事をするとは思いもしませんでした・・・

当時は「なんかそういう条約あるらしいよ~」レベルの理解度でした。

人生どうなるか分からないので勉強は大切だなと、最近感じております。

ではまた次回宜しくお願いいたします。

 

海務部 土山