お久しぶりです。 土山です。

 

今、任せて頂いている仕事に、海図の手配がありますので、今回は海図についてお話ししたいと思います。

 

 

かつてイギリス海軍が世界で活躍していた名残で、世界で使用されている海図のほとんどはUKHOというイギリスの水路協会で作成されています。

 

各国でも、それぞれ自国周辺の海図を作成していまして、日本だと海上保安庁に専門の部署があって、長年そこで作成されています。

 

そんな歴史のある海図ですがUKHOが近々、紙海図は全て廃止して電子海図に切り替えると発表しました。

 

理由としては、電子海図搭載船が増えて、紙海図の供給量が減ったため、生産費用と釣り合わなくなってしまったとのことです。紙海図を初めて使ったときは、船乗りっぽくてかっこいなぁ~と思っていたので、少し寂しい思いもありますが、実際現場で働きだすと、紙海図の管理にとても時間がかかるので、早く電子化してくれ、とずっと思っていました。

 

 

また、陸上勤務になって手配する側に回っても、やはり手間がかかるので、早く電子化して欲しいという思いは変わらず、このニュースを聞いたときは思わず笑みがこぼれました。

 

しかし、次に、船に乗る時は、コンパスもデバイダーも三角定規も使わないんだなぁ、と思うとなんだか寂しいような、変な感じがしますね。